肉屋としてお客さんに伝えられること

昭和10年創業
松下精肉店

生産者さんが子牛の頃から手塩に掛けて育ててきた牛をお客さんにより美味しく食べてもらうのが、私たち肉屋としての役割。お肉はただ切るだけではなく、部位ごとの特徴に合わせ厚切りにしたり、薄切りにしたり。ここまではお店側でできること。

焼肉店は他の飲食店と大きな違いは、最終調理をお客さん自身ですること。 焼き方も、火加減も、味付けもお客さん任せに・・。

特に良質な黒毛和牛「みかわ牛」はお肉の甘みが強く、香りも良し！お肉の素材をより味わえるように、塩で食べてもらうのがおすすめ。つけダレもあるが、お肉の素材を邪魔しないようさっぱりした味わい。

お客さんがお肉を口に入れた時の笑顔。ただ焼くだけの焼肉から、こだわりが伝わる焼肉へと変わる。

たくさんある焼肉店の中から、三階松を選んでくださったことへの感謝。一つでも多くの「ありがとう」「笑顔」を貰うことが私たち従業員一同最高の喜びです。

肉屋の考える焼肉とは

1. 
   

   お肉の特徴と焼き方

   お肉とは・・人で言う「筋肉」よく動かす筋肉とあまり動かさない筋肉がある。

   よく動かす筋肉（お肉）

   歯応えがあり濃厚な味わい。繊維が荒く、火を加えると収縮が激しいので内面の色が変わる程度の焼き加減。

   あまり動かさない筋肉（お肉）

   柔らかく淡白な味わい。繊維は細かく両面に焼き色を付け肉汁を閉じ込めるイメージ。

2. 
   

   たれ焼肉と塩焼肉

   たれに合うお肉

   味がないお肉。例えば輸入牛。お肉に味がないのでたれで誤魔化す。

   塩に合うお肉

   旨味があるお肉。
   例えば黒毛和牛（松坂牛・神戸牛・近江牛・みかわ牛）旨味をより引きたてるためにシンプルな味付け。

   三階松では主役が「お肉」脇役が「たれ」

3. 
   

   塩の種類と相性

   塩は大きく分けて4種類
   海の塩・山の塩・粒子が細かな塩・粒子の荒い塩

   海の塩

   塩味が強くさっぱりしたお肉との相性良し

   山の塩

   まろやかな塩味でお肉全般に合う

   粒子の細かな塩

   サシの多いお肉との相性良し
   お肉に馴染ませてから焼く。

   粒子の荒い塩

   赤み系のお肉との相性良し
   焼いた後、お肉に付けて食べる。

   塩焼肉を楽しみたい場合、お肉の味付けは「塩」で注文お願いします。

黒毛和牛と国産牛の違い

当店のお肉は黒毛和牛です

黒毛和牛

松坂牛や神戸牛に代表される食肉専用の牛です。脂肪の融点が食肉の中で一番低く約25度で溶け始めます。

国産牛

国産牛とは日本国内である一定期間飼育された牛のことです。国産牛は大きく分けて「和牛」「交雑牛」「乳牛」の3種類があります。外国で生まれた牛を日本で一定期間飼育しても国産牛と呼びます。

外国産牛

US（アメリカ）ビーフ、オージー（オーストラリア）ビーフなど外国で飼育された牛のことです。

肉の部位

ロース

肩ロース・リブロース・サーロイン

バラ（カルビ）

内バラ・外バラ・カイノミ・ササミ・うちハラミ・サンカク

モモ

ウチモモ・外モモ・ランプ・マルシン・しんしん・メガネ・ネクタイ・友三角・イチボ・かめのこ

希少部位とは・・？「カルビ」という部位は存在しない！？

焼肉屋名称と精肉店名称

精肉店では「カルビ」と呼ばれる部位はありません。一般的に焼肉屋で呼ばれている「カルビ」を精肉店では「バラ肉」と呼びます。「お魚で言う一番脂がのっているところ」です。希少部位は聞いたことがない名前なので注文するのに抵抗がある・・その時はお好みのお肉の特徴（赤みで柔らかい・サシが多くて柔らかい）などを言ってもらえればその日のお肉でおすすめを提案できます。

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